尿道炎

尿道炎

男性における尿道炎の多くは、性交渉に伴う感染であることが多いです。主なものとしては、淋菌性尿道炎、クラミジア性尿道炎、非クラミジア性非淋菌性尿道炎などがあります。これらは、咽頭感染もするためオーラルセックスでも感染します。


クラミジア尿道炎

クラミジア・トラコマチス感染によるものです。ウイルスに近い性格を持っていて、感染すると細胞内へ侵入して分裂増殖し、2~3日で細胞を破壊して細胞外に放出され、また細胞内へ侵入を繰り返します。発生動向調査では、性感染症の中で一番多く、20代を中心に多く見られ、女性の感染が男性より多い傾向があります。

症状

性行為によって感染してから症状が出るまでの潜伏期は約1~3週間あります。
軽度の尿道掻痒感・排尿時痛を認めることがありますが、全く症状のないこともあります。また、尿道口より透明な粘液を分泌することもあります。

検査

尿を使ったPCR検査が一般的です。

治療

アジスロマイシンの1回投与を行います。ただし約半数の方が、一時的な下痢や腹痛を認めます。その他、ミノサイクリン系やキノロン系を効果がないときに追加投与いたします。
治癒判定は治療後2-3週後にPCR検査を行います。

淋菌性尿道炎

古来から知られている性感染症で、紀元前400年にヒポクラテスが記載している臨床像は、現在のものとほぼ同じであったといわれています。淋菌は39℃以上30℃以下では生存できないといわれており、ほぼ性行為による感染です。1回の性行為による感染率は高く約30%と言われています。

症状

感染してから2~7日以内に症状出現を認めます。
淋菌性尿道炎の特徴は多量の尿道分泌物で、膿性黄白色のものが多いです。(下着が黄色に汚れるぐらい分泌します)
また、強烈な排尿時痛も特徴です。
ちなみに、女性の場合は症状が軽いことが多いです。性器淋菌感染症の約30%に咽頭感染を併発していたという報告もあります。

検査

尿を使ったPCR検査が一般的です。

治療

淋菌の多剤耐性化は、著しいものがあります。
初期治療は注射による治療となります。

  • 第一選択薬:セフトリアキソン 点滴静注
  • 第二選択薬:スペクチノマイシン 筋注

上記2剤もすでに当院で耐性を示す症例を認めています。
今後耐性化の傾向を確認しながらの柔軟な治療が必要になってきます。

非クラミジア性非淋菌性尿道炎

尿道炎診断時、PCR検査にてクラミジアと淋菌を否定されたものをいいます。よって、尿道炎治療の再診時に判明します。その原因菌として多いのがマイコプラズマ、ウレアプラズマ、アデノウイルスなどがあげられます。

症状

軽微なものが多く、クラミジア性尿道炎に似た症状です。

検査

マイコプラズマなどを調べる検査が、現在保険適応になってないため自費になってしまいます。検査が必要であるときは、説明させていただきます。

治療

初期治療は、症状よりクラミジアが疑われていることが多く、クラミジアに順じます。しかし、このタイプの尿道炎も抗生剤耐性株が増えていると報告されており、常に最新の状況を確認しながらの投薬治療となります。

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